Biography
Band History
Tabata  Shimaji  Watanabe
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山崎加入直後、渋谷ラ・ママにおけるレニングラード・ブルース・マシーン。

 山崎は田畑、林よりも1歳年上で、京都精華美術大学を卒業後、某美術系専門学校の講師を生活の糧としていた。L.B.M以前には京都のグラム・バンド、スペルマにてドラムを担当していた。加入直後の大阪のLIVEでライヴハウスの店長に「あっ!あの時のキチガイ!」と叫ばれた事から、スペルマ時代も何かと物議を醸していたようだ。東南アジア系のようなルックスに加え、常に笑っているそのキャラクターは何とも奇妙な魅力を放っていた。

 1987年の秋、L.B.Mは初の東京公演を渋谷ラ・ママにて行う。この際、FOOL'S MATEによるインタヴューが行われたが「レイナード・スキナードやグランドファンクを聴いている」などと適当な事を喋っている。実は名前だけでロクに聴いた事も無い70年代の亡霊の名前を羅列していただけなのだが、その後で若い女性客から、「あれを読んでレイナードとか聴いたんですよ」と声をかけられ、「あっ、ほんま?俺聴いた事ないねん。どない?」などとボケをかましていたようである。
 山崎加入直後のLIVE音源('87年11月)もまた、"LENINGRAD BLUES MACHINE"(NUX、廃盤)にて聴く事が出来る。

 冬には田畑が体調を崩して短期入院するものの、その期間にブッキングされていたLIVEはL.B.M名義のまま、林&山崎のデュオでそのまま行われた。
 2人はその頃、頻繁にデュオでスタジオ・セッションを繰返している。
 ジャコ・パストリアスを敬愛しフレットレス・ベースをラウドに演奏する林と、基礎式ドラムからスタートしたジャジーな山崎の2人によるセッションは、当然ながらジャズロック色の濃いものとなり、L.B.Mを古くから知る人にとっての音楽的なイメージはこの時期に完成されたものといえる。
 山崎と林のリズムセクション時代における楽曲で、今もL.B.Mのレパートリーとして生き残っているのは"ACID SWING"や"WOODSTOCK MONSTER"、"RUSSIAN ASSHOLE"等だが、"ACID SWING"におけるワルツとエイトビートの奇怪なポリリズムや強引な7拍子展開、"WOODSTOCK MONSTER"の間奏部におけるトリッキーなアレンジ等はすべてこの時のアイデアによるものである。
 その殆どが理詰めではなく、サイケデリック体験の際における単なる思いつきから発せられたものであることは言うまでも無い。
 奇妙なのはそのベーシックな音楽性が形作られたスタジオセッションに、上記の理由で田畑が関与していなかった事だ。強固なリーダーシップを必要としないL.B.Mの特性は、この時に生まれたものなのかも知れない・・・。単にいい加減なバンドという説もあるが。

限定50本カセット作"LOCO WEED DOCUMENT"

 「暮れには京都CBGBにおける大晦日オールナイト・コンサートにボアダムズなどと出演。田畑はバーテン業務をやりつつ集中力を欠き、既にスタッフを辞めていた林は泥酔、山崎は完全にフリーク・アウトという三者三様の状態でLIVEを行う。当然のごとく支離滅裂な演奏となり、それを延々と繰り広げた為、周囲にひんしゅくを買ってしまう事となった

 1988年の1月、MARBLE SHEEP&THE RUN DOWN SUN'S CHILDREN(現MARBLE SHEEP)による初関西ツアーの京都公演をサポート。リーダーの松谷健を始め、当時のメンバーだった千々岩、羽賀らと意気投合し、L.B.Mはそれから彼等と何度も共演する。まだ渡邊がMARBLE SHEEPに加入する以前の話で、当時を知る現役も今や松谷と田畑の2人だけである。

 2月、大阪エッグプラントにてRUINS、ボアダムズと共演。 この時の演奏を"LOCO WEED DOCUMENT"というタイトルのカセット作品でリリースするが、中古のテープを使用するという非常にいい加減でせこいダビングを行った為、「買って聴いたら音が途中切れして、後にボブ・マーリィーが入っていた」などの苦情が購入者から相次ぎ、結局新品にダビングして交換する羽目になってしまう。 水色の厚紙にブライアン・ジョーンズの写真をコピーしたジャケットの"LOCO WEED DOCUMENT"は、50本限定の手作業による製作であった。今となっては非常にレアなカセット作品だが、全4曲中、3曲までが"LENINGRAD BLUES MACHINE"(NUX、廃盤)に再収録された。

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